モニタリングサイト1000の一つの陸生鳥類調査の貫気別川についての紹介

モニタリングサイト1000 陸生鳥類調査 貫気別川

モニタリングサイト1000 陸生鳥類調査 貫気別川

アブストラクト

本研究では、モニタリングサイト1000の一環として、北海道の貫気別川地域における陸生鳥類の調査を行い、 気候風土、多様な動植物相、自然環境の質的・量的な変化を把握することを目的としました。 貫気別川は森林・草原生態系に該当し、特に亜寒帯性の生物群が豊富で、多様な種が生息しています。 本調査では、標準的な鳥類調査手法を用い、種多様性と個体数の変化、及びそれらが地域の気候や土地利用の変化にどのように関連するかを分析しました。

1. はじめに

モニタリングサイト1000は、日本国内の多様な生態系を長期的に観測するための重要なプログラムです。 本研究の対象である貫気別川は、北海道南部に位置し、豊かな自然環境を有する地域です。 この地域は亜寒帯性気候に属し、広葉樹林と針葉樹林が交錯する森林・草原生態系として分類されます。

2. 調査地域の概要

2.1 地理的特徴

貫気別川は北海道の胆振地方を流れる河川で、山岳地帯から平野部に至るまで多様な地形を形成しています。 周辺地域には広大な森林が広がり、河川沿いには湿地や草原が点在しています。

2.2 気候風土

本地域は亜寒帯湿潤気候(ケッペンの気候区分Dfb)に属し、年間降水量が多く、冬季は積雪に覆われます。 気温は夏季に20℃程度、冬季には-10℃を下回ることがあり、四季の変化が明瞭です。

3. 調査方法

3.1 データ収集手法

標準的な鳥類調査手法として、固定ルート法(Line Transect Method)を用いました。 ルートは河川沿いに設定され、5月から10月の繁殖期にかけて定期的に観測を行いました。

3.2 分析手法

観測データは種多様性指数(Shannon-Weaver指数)および個体数の統計分析により評価しました。 また、土地利用データや気候データと関連付けて、環境要因が鳥類群集に与える影響を解析しました。

4. 結果と考察

4.1 鳥類群集の構成

調査期間中に確認された鳥類は、亜寒帯性の代表種であるキクイタダキ、エゾフクロウ、アカゲラなどを含む45種、個体数は約500羽に上りました。

4.2 環境要因との関連

種多様性は森林密度や湿地面積と正の相関を示し、一方で農地開発が進んだ地域では多様性が減少する傾向が見られました。

5. 結論

貫気別川地域は、多様な陸生鳥類が生息する生態学的に重要なエリアであり、気候変動や土地利用の変化に伴う生態系の変化をモニタリングする上で貴重な指標を提供します。 今後も長期的な観測を継続し、地域生態系の保全に寄与するデータを蓄積していくことが求められます。

6. 謝辞

本調査は環境省および地域自治体の協力を得て実施されました。貴重なフィールドサポートを提供してくださった皆様に感謝申し上げます。

参考文献

環境省(2023)「モニタリングサイト1000 調査手法ガイドライン」

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